どこの国へ行っても必ず訪れるのが墓地と教会。パリの教会の美しさはまったく圧巻で、名もなき小さな教会ですら感動的に美しい。スケールの違いこそあれ、ノートルダム寺院までいかなくても全然OKじゃない?と思ってしまいました。日本だと古い=汚い、みすぼらしいというイメージですが、パリでは古いことイコール美!古いものこそが美しい…文化の底力をヒシヒシと感じた次第。画像は中でも気に入ってよく訪れたマレ地区のSt.PAUL教会の内部。日ごろ不信心な私ですが、こんなに美しい場所になら素直に神様はいると信じられそうな気がしました。



 

そして下画像はモンパルナスにある、セルジュ・ゲンズブールのお墓。他のお墓は閑散としているのにここだけがたくさんの花、果実、似顔絵、ジタンの箱、そしてメトロの切符でにぎやかに飾られていました。おびただしいメトロの切符が供えてあるのはゲンズブール初期の名作「リラの駅の切符切り」にちなんでのことだと思うのですが、知らない人が見たらきっとわけがわからないことでしょうね…。せっかくなので私も墓前に何か供えようと思ったのですが、あいにく使用済のカルネがなく、財布を見たらパスポート用に撮って余った自分の証明写真がでてきたのでそれを供えてきました 笑。

    

ゲンズブールがバーキンと住んだ家にもいってみたのですが、この壁一面の落書きがもうすぐ写真集として出版されるとかしないとか…。周辺には高級なアンティークショップが並び(ビクトリア朝の椅子とか、虎の敷物などが置いてある系)、いかにもスノッブなゲンズブールらしい雰囲気です。娘のシャルロットがここをゲンズブール記念館にする計画もあるそう。

 

これはSt.PAUL教会のほど近くにある、rue des Barresという石畳の小道。ここはパリで最もパリらしいのでは?と思われるところ。中央あたりにホーリーショップがあるので(↑看板がかわいらしい)よくシスターたちが連れ立って歩いており、それがまたこの道の古びたムードにとても似合っていて素敵なのです。ホーリーショップというのは聖書とかロザリオ、祈りの言葉が書かれたカードなどキリスト教関係のグッズを売っているお店のことですが、特にクリスチャンでなくても美しいクリスマスカードなど探してみると楽しいかも。

日本でも国内を旅したときに教会に立ち寄るのは楽しいものです。特に焼菓子などを見つけた時はうれしい!北海道のトラピストバターやクッキーなどは有名ですが、修道女or 修道士たちのつくったお菓子ってそれだけで素朴でおいしそうな気がしません?私の場合、子供の頃からクリスチャンで馴染んできた雰囲気だからいうのもありますが、外国にいても教会を訪れた時だけは、ホームタウンに帰ったように緊張がとけてホッとできるひとときなのです。

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